2017年10月31日火曜日

JCXシリーズ第3戦 グリバーさがえ(UCI2)レースレポート

開催期日:2017年10月29日 
会場:グリバーさがえ(山形県寒河江市)
カテゴリー:UCIclass2エリート男子
リザルト:11位完走 /63名出走
詳しいリザルトはこちら
天候:雨
コースコンディション:マッド





つい最近、MTB国内最高峰シリーズ戦「Coupe de japon」が終わったと思いきや、もう既にシクロクロス国内最高峰シリーズ戦「JCX」が始まっております…笑

photo by 春日部写真店

はい、朝から土砂降りー笑
僕には、PAXやSNELみたいな万全な現場チームサポート体制がなく、今回も単騎で臨むレース。正直これではやばいと思った。ピットクルーによるバイクチェンジが大事になってくるということは十分に理解している。仕方がないので、労力をかけないという意味で、昼の試走は断念して、選手たちのタイヤの潰れ具合や、むき出された石や根っこはもちろん、最速ラインとエスケープラインを確認しておく。


1m四方の雨宿りの中でアップ笑
スタート3分前。Mile Postのしげちゃんにカッパを預ける。前にいるGIANTさいちんから「あと2分だよ」と自然に教えてくれる。ピリピリしている中で本当にありがたかったです。更に雨が強まったところで、男子エリートスタート!明日はみんな美肌です。

photo by 春日部写真店

1/6周目
スタート後の舗装路からオフロードに入るときって、かなりリスクが伴う。泥なら尚更。急にスピードが落ちてくるので、最初から攻めないで担いで第1泥沼区間を確実に通過。このとき20番手。泥沼といっても、突っ込んだほうが楽なところと、辛くなるところを間違えないことに集中。パワーがない分、頭脳(9割カンピューター)でいく。

2/6周目
泥レースなので集団がばらけて、走りやすくなる。ここでギアをあげ、5人ほど抜く。スリップダウンしても、東北名物こけしみたいにすぐリカバリーし、ひたすら前に進む。のりおくん(SNEL CYCLOCROSS TEAM)と土井雪広さん(MATRIX POWERTAG)が前に出てくる。ええ!!?後ろからスタートしたのに、えぐいパワーでぐんぐんと追い上げている。無謀にもチャレンジしたけど、あっけなくパス。


3/6周目
デフリンピック前の群馬合宿で引きずり回された中里くん(群馬グリフィン)とランデブー。グラウンドでは引っ張ってもらい、泥やテクニカル区間では僕が引っ張る。彼は、僕が聞こえないことを知っているので、サインを出してくれた。途中で中里くんが強烈なアタックを仕掛け、僕はなすすべなく後退。心拍見たら208超えてた。少し休むね…。


photo by 春日部写真店

4/6周目
合田さん(Cycle club 3UP)と、中村龍太郎くん(SNEL CYCLOCROSS TEAM)が見えてきた。しかし差が縮まらない。ほんの30mくらいです(笑)たったのワンミスでどんどん差が出るのがシクロクロスの怖さ。残り周回は全部ノーミスで、コーナーでは乗車し、キャンバーからの登りもできるだけ乗車してテクニック面でアドバンテージを得ようとしたが、なかなか埋まらず心が折れかける…。このとき唯一のモチベーションは「賞金の使い道」を考えること笑

6/6周目
11位でゴール。
UCIclass2公認国内レースで、過去最高の11位だったので凄く嬉しい!UCIポイントは獲得できなかったが、平均的な居酒屋2名分の賞金も頂けて、最高の遠征になりました。参加された皆様、そして大会運営委員の皆様、ありがとうございました!

photo by 春日部写真店




【使用機材】
メインバイク:MERIDA CYCLO CROSS 5000 2015モデル
タイヤ:IRC SERAC:FR1.8ber
コンポーネント:SHIMANO ULTEGRA Di2:40T
サブバイク:GIANT TCXアルミ 2013モデル

【日本ろう自転車競技協会 サポート】
株式会社 和光ケミカル 様
株式会社 東京マルイ 様
株式会社 Champion System 様
株式会社 OGK Kabuto 様
株式会社 隼 様
株式会社 梅丹本舗 様
株式会社 GOBZIB 様

2017年10月16日月曜日

Coupe du Japon 富士見パノラマレースレポート

開催期日:2017年10月15日 
会場:富士見パノラマ(長野県富士見町)
カテゴリー:XCOエリート男子
リザルト:21位完走 /67名出走
詳しいリザルトはこちら
天候:雨
コースコンディション:マッド



photo by Hidehiro Ito


国内最高峰シリーズ戦
「Coupe du Japon」もクライマックスへ

スタートまであと3時間、雨がやむ気配なし。
後半のシングルは、いい具合に田んぼ化。
タイヤは迷いなくIRC STINGO
エアは若干高め、
スネーククライムでの転がり性を重視
あとは女子エリートを終えた久美さんから、
コース情報を聞いて、入念にアップを始める。
何せ気温が10℃…

photo by Hidehiro Ito

スタートは4列目。
火薬ピストル発砲の振動を感じ
約1時間30分前後のXCOが始まった!
間もなく全身泥パック、明日は美肌効果期待
最初からアドレナリン放出し放題

photo by Hidehiro Ito

後ろには、デフジャパンの小笠原監督
私が目標としているMTBプロライダーの一人
マッドのライディング技術
凄まじかった…
浮いているのか、浮かせているのか
まるでアナコンダのようだった

 photo by Hidehiro Ito

2LAP目25位、フィードのあと
前日のXCEで優勝した
澤木選手(acu-power Racing Team)が
迫ってきたときに、丁度エンジンがかかる
でもここで調子に乗らないで、
常に誰かがいつ
スリップダウンすることを予想し
確実に順位をあげていく
これが今の自分の実力
来年はもっと攻めていきたい

photo by Hidehiro Ito


photo by Hidehiro Ito

4LAP目
時間的に80%ルールで足切り時間帯
ここで不思議に思った
気持ちに余裕があったのだ
応援してくれる人に応えるくらい
それだったらもっと追い込めよって話だけど

すっごい楽しい!
これぞマウンテンバイク!
このわくわく感が、自分の背中を押してくれる

「もっと強くなりたい」

photo by Kumi Hayase

最終周回
岡本選手(インパルス)が迫ってくる
私は松田選手(Cyclery KIRIN)を追う
全力を出し切って

21位ゴール、完走!

photo by Kumi Hayase

「ビフォーアフター」

久美さんも女子エリート3位
(ろうでは初快挙!)

デフジャパンは、今回で
マウンテンバイクシーズンは終了です
デフジャパンへのサポート、熱烈な応援
誠に感謝申し上げます

もう既にJCX開幕
シクロクロスシーズンが
はじまっておりますが、
「貪欲に」
さらに上を目指して、頑張ってまいります
ありがとうございました


【使用機材】
バイク:MERIDA BIGNINE 2015モデル
サスペンション:ROCKSHOX WC:70psi
タイヤ:IRC STINGO:FR1.4ber
コンポーネント:SRAM XX1 EAGLE:34T

【日本ろう自転車競技協会 サポート】
株式会社 和光ケミカル 様
株式会社 東京マルイ 様
株式会社 Champion System 様
株式会社 OGK Kabuto 様
株式会社 隼 様
株式会社 梅丹本舗 様
株式会社 GOBZIB 様

2017年10月10日火曜日

第23回夏季デフリンピック競技大会レースレポート

開催期日:2017年7月24日 
会場:トルコ・サムスン市
リザルト:クロスカントリー6位入賞(31名出走)
動画はこちら
天候:晴れ
コースコンディション:ドライ

Photo by Kozue Tamura

2017年7月24日は、
人生で忘れられない日に。

第23回夏季デフリンピックMTBクロスカントリーオリンピック競技の日本代表選手として、6位/31名中(トップ差+4′37)で、アジア勢初の入賞を果たすことができました!目標であったメダル獲得には及びませんでしたが、自転車競技の本場であるヨーロッパ・アメリカをはじめ、世界をアッと驚かせることができたと勝手に信じております!

Photo by Ichiro Hashimoto

男子は、コース1周8.8kmを3周。日本のコースでいえば、雰囲気的にアキ・グリーンカップ(富士見高原)、CJ富士見の最初の登り+木島平のアップダウンが織り交ざっているといえばイメージしやすいかな、わかる人にはわかるネタですが…笑。女子は2周。いや、久美さん凄いっ…!

Photo by Ichiro Hashimoto

全員、耳が聞こえないんです。
(参加条件55dB以上)
テクニカルディレクターも、聾者です。
ルール説明も国際手話で行います。

いよいよ4年に1度の大勝負が始まった!!小笠原監督の想定通り、まずアフリカの選手が落車。事前にアドバイスを受けたおかげで、うまくかわすことができました。スロバキアとロシアの選手がホールショットを決め、先頭パックを形成してきました。登り区間では、パワーのある他国選手が物凄いスピードで登っていきます。CJでいえば、エリートクラスTOP10くらいのスピードでした。強烈なスピードの変化に対応しながら、自分の走りのリズムを掴み、ダウンヒル区間でテクニックを活かし、順位を4位まであげます。


Photo by Kozue Tamura




Photo by Ichiro Hashimoto



コース前半は、ゆるやかな登りが続き、山頂に近づくにつれて斜度がきつくなってきます!ここで足が消耗しますが、山頂には壮大な牧場があり、ウシ・カメ・ゴールデンレトリバー・カールのおじさんに癒されながら復活。そして山頂からハイスピードで一気に下ります。タイヤは、安心のIRCミブロフォーマラソン!これが大正解だった。




 Photo by Ichiro Hashimoto


 Photo by Ichiro Hashimoto


最終周回に入ると、前回大会3位のKLISH John(USA)と、FOLDI Bence(HUN)と、抜きつ抜かれつの三つ巴戦が始まる。




Photo by Kozue Tamura

ゴールスプリントで肉パワーに敗れましたが、持てる力は全て出し切ることができたので悔いなしのゴール!KLISH John(USA)が「小さいのに、どこからそんなパワーが?」と実力を認めてくれたのが嬉しかった!「米…コメ…NATTOライスパワーだよ!」。FOLDI Bence(HUN)は、4年前も参加しており、私と同じ位ひどい順位でした(笑)4年後は、金メダルを争う強烈なライバルとなるだろう!負けてられません。

「6位!?」

 Photo by Ichiro Hashimoto

「ほら見て!」
「ほんとだ…」
とても素敵な写真をいただきました。
イチローさんありがとう!

Photo by Kozue Tamura

これで20代最後のデフリンピックが終わった。
4年後は33歳。
次目指すものは、金メダルしかありません。
まずは国内で今まで以上に結果を出して、
アジア人でもやれるんだということを
世界に示していきたい。
そのために感謝の気持ちを持ちつつ、
JDCAの仲間たち、国内のライバルたちと
切磋琢磨しながら…

俺は走り続ける!!

【使用機材】
バイク:MERIDA BIGNINE 2015モデル
サスペンション:ROCKSHOX WC:75psi
タイヤ:IRC MIBRO for MARATHON:FR1.35ber
コンポーネント:SRAM XX1 EAGLE:34T

【日本ろう自転車競技協会 サポート】
株式会社 和光ケミカル 様
株式会社 東京マルイ 様
株式会社 Champion System 様
株式会社 OGK Kabuto 様
株式会社 隼 様
株式会社 梅丹本舗 様
株式会社 GOBZIB 様

マウンテンバイク全日本選手権2020

開催期日:2020年11月8日  会場:富士見パノラマ カテゴリー:男子エリート リザルト:16位完走( 詳細はこちら ) 天候:晴れ コースコンディション:ほぼドライ 全日本選手権2019年 から1年4ヶ月。 本来なら9月に開催されるはずの全日本だが、 新型コロナウイルス感染...